院内や治療スペースは患者さんがいつでも安心して治療が受けられる環境に整えられています。 診療用ユニットの他にリカバリング・カウンセリング用ユニットも備えています。

診療用ユニット

リカバリング・カウンセリング用ユニット

3Df CT装置(3次元画像撮影装置)

当院では3次元画像診断装置(3Df CT)を設置し、病状に対する検査及び診断と処置方針の決定をしております。3次元画像診断装置(3Df CT)を用いて顎顔面ほぼ全域の撮影が行うことで、種々の病状を詳細に解明することが可能です。 この装置は、従来のX線撮影に比べ放射線被曝量が1/10以下の低照射線量で顎顔面のほぼ全域の撮影が行えます。3Df CTによって、従来のX線では判別が難しい骨や歯の形状・空洞の位置などを断層画像と共に立体画像として捉えることができ、また、神経や血管の位置まで詳細に明示することで種々の病状を詳細に解明することが可能となっております。さらに、骨再生・インプラント治療の診断と術式シュミレーションなどにも大変有効です。

撮影後は、モニターで撮影画像を迅速に見ることができますので、短時間での精密な診査・診断および説明が可能です。

歯科用マイクロスコープ:Leica M320

一般的な歯科治療は、X線や肉眼での診査・診断が中心なので、結果的に術者の経験や勘および手指の感覚などによって治療結果が左右されます。マイクロスコープの使用によって、肉眼では確認できない細部の状態を把握する事が可能となり、より正確な診断・より精度の高い治療が行えます。近年では、精度の高い歯科治療において、マイクロスコープは必須であり、この装置に搭載されたフルハイビジョンカメラは高精細な画像と動画の撮影が可能となるため、言葉では伝えきれない正確な情報を提供することができます。

当院では歯科用マイクロスコープ:Leica M320を使用することで、難しい症例に対する処置と内容の確認・説明を行っています。特に、CT撮影を要する処置において、画像をお見せすることで皆様に安心して処置をお受け頂けると思います。

医療用レーザー装置

当院では、2種類の医療用レーザーを導入しています。

炭酸ガス(CO2)レーザー

歯科で最も多く使用されているレーザーで、遠赤外線領域の比較的長い波長を有しています。従って、単位面積当たりの熱エネルギーは他のレーザーに較べて最も高い一方で、エネルギーはほとんど水に吸収されるため生体組織の表面で大部分が吸収されるので非透過性レーザーとも呼ばれており、主に軟組織に応用されています。

組織へのダメージと出血が少ないことから、歯肉切除、小帯切除、象牙質知覚過敏、根管治療、軟組織の止血・蒸散・凝固、メラニン色素除去、口内炎の沈静・治療、痛みの緩和、歯周病の治療や予防、ホワイトニング、ムシ歯の予防・抑制、生活歯髄切断、軟化象牙質除去、等々多くの症例に応用しています。  

エルビウムヤグ(ER-YAG)レーザー

水を使う軟組織硬組織両用のレーザーで、2940nm程の近赤外線領域の短い波長を有しています。YAGレーザーは、水と硬組織の無機質主要成分であるハイドロキシアパタイト(HA)への吸収が高く、水分子を励起して水蒸気爆発させる力で硬組織と軟組織を削合することが出来る安全性の高いレーザーです。近年では、歯や骨をタービンで切削するのではなく、YAGレーザーで削合する事も一般的治療法として確立しています。勿論、歯肉や歯周組織等の軟組織の除去にも応用可能ですが、特に、深部に形成された膿瘍除去では疼痛・腫脹など術後の炎症性反応が小さく優れた効果を有しています。一般的に、YAGレーザーは処置によって発生する熱が組織内部に残存しにくいため、結果として術後の疼痛が少ないことがわかっています。

当院では、齲蝕の除去・予防・切削、歯石除去、口内炎の治療、軟組織の切開、膿瘍除去、歯周病治療、根管治療等に応用しています。

咬合力測定装置:オクルーザー

噛み合わせの時にかかる力(咬合力)は、20年程前までは数値で確認する事が出来ませんでした。すなわち、噛み合わせの調整は、歯科医師の経験と勘によって行われていました。

オクルーザーは咬合時に発生する力を目で見えるようにビジュアル化する装置であり、咬合の面積・圧力・部位・バランス・分布・最大圧・平均圧・重心・分散などが明瞭にわかるようになりました。当院では、この装置を応用することで、経年的な噛み合わせの変化やズレおよび摩耗・咬耗などに対して的確に対応しています。   

特に、骨が脆弱な部分へ埋入したインプラントは、噛み合わせ開始から少なくとも6カ月間は細心の注意を払って咬合力に対応する必要があります。すなわち、咬合力が強すぎるとインプラント周囲の骨に骨細胞性骨溶解(Osteocytic Osteolysis)という骨吸収が急激に生じる危険性あるため、脆弱な骨が正常骨に成熟するまでオクルーザーによる咬合への慎重な対応と定期的管理が必要です。

歯及びインプラント動揺度測定装置:Periotest

歯やインプラントの骨結合状態を診断するうえで、動揺度を知ることは重要な手段となります。マイクロコンピュータ内蔵のペリオテストは、歯やインプラントの動揺度を客観的で再現性のある方法で精緻に測定する装置です。特に、骨と接するインプラントが骨に確実に固定されているかを確認する場合、ペリオテストにより動揺度が数値化されるので、骨との結合状態を的確に把握する事が出来ます。当院では、インプラントの治癒過程の把握や歯周外科後の歯の動揺確認など様々な症例に応用する事で、術後のメンテナンスを確実に行っています。

CRT(Caries risk test):インキュベーター及び検査機器・機材

医療において病気に対する予防が何よりも重要である事は異論の余地はありません。歯科治療においても、切削や切開、抜歯などの処置を行なう前に、先ず、予防に対する口腔衛生状態の管理をしっかり行ったうえで治療を進めていくのが最善の方法と言えます。しかし、これまでの口腔衛生に関する指導は、ブラッシングやフロッシング及び歯垢顕示剤による染め出しなどが中心であり、齲蝕や歯周疾患の予防に対する数値と画像データによる説明は難しい状況でした。

CRT(Caries risk test)は、唾液から虫歯(齲蝕)の発生に大きく関与する細菌のStreptococcus Mutansと進行に関与するLactobacillalesの細菌コロニー(集団)数を調べる事で、齲蝕リスクをチェックできます。また、CRTで一定時間における唾液分泌量を調べる事で、シェーグレン病や口腔乾燥症の発症リスクをある程度知ることが出来ます。薬剤(抗うつ剤、利尿剤、抗ヒスタミン剤、降圧剤等)使用によって口腔乾燥症が発現する事がありますが、唾液分泌量が50%以下になると口が乾く自覚症状が起こります。唾液分泌量が減少すると、重複感染が起こりやすくなり、咀嚼や発音といった口腔機能も阻害されるため、生活の質も低下します。CRTでは、唾液の緩衝能(中和作用)を調べる事も出来ますので、口腔内の健康状態の把握にも役立っています。

SMT(Salivary multi-test):多項目・短時間唾液検査

測定時間5分で「むし歯菌」「酸性度」「緩衝能」「白血球」「タンパク質」「アンモニア」の6項目を専用機器と試験紙を用いて測定します。お口の健康状態に関する唾液因子を測定し、その結果をフィードバックすることで健康と口腔衛生の改善が行えます。

一人一人のお口の状態を定期的に検査することで、個々のデータに基づく定期的なメインテナンスへ取り組みをおこなっています。

クラスBオートクレーブ

当院では滅菌管理技士が、感染予防のために衛生管理に気を配っています。患者の皆様に安心して歯科治療を受けていただけるよう、使用する全ての機械・器具はハンドピース/切削バー・ポイント類も含めて症例ごとに滅菌が完全に確認されたものを使用しています。

具体的には、治療で使用した機械・器具は手洗いでは届きにくい細部までしっかり洗浄を行ない、その後にクラスBと呼ばれる最も厳しい感染予防基準をクリアしたオートクレーブ (高圧蒸気滅菌器)で滅菌を行います。この装置では、チャンバー内部を直熱ヒーターでムラなく加熱し、加圧脱気を繰り返すことで内部が中空のハンドピースや内部空孔のある機械・器具もしっかり滅菌が出来ます。

CAD/CAMシステム:CEREC


時間的な制約が大きい場合や審美性が優先される症例において、クラウン・インレー等のオールセラミックスを迅速に作製することが可能となりました。当院ではCAD/CAMシステム:CERECは、画像を取り込みクラウン・インレー(修復物)のイメージを作るDigital Scanner部分とイメージに応じた精密な修復物を作成するMilling Machine部分から成り立っています。このシステムを導入することで、コンピューター制御によってメタルフリーの審美性に優れ、かつ生体親和性の高い修復物を短期間で提供することが出来るようになりました。

この装置の導入により、嚥下・嘔吐反射の強い方に対して、苦しい型取りをすることなくスキャニングで型を計測することが出来るようになり、また、海外も含めた遠方からの患者さんや時間的制約のある方に対して短時間での修復物装着が可能となりました。さらに、装着したクラウン・インレー等の形態・咬合ポジション・色調等のデータを保存することで、破折・破損・紛失時に迅速に再製作することが出来るという特徴を持っています。

当院にはCAD/CAMシステム専門のスタッフが常駐しており、症例に的確に対応できる体制を整えております。

口腔内イメージスキャナー:iTero

CERECと同様に口腔内の精密な歯型と噛み合わせをデジタルスキャンする機械ですが、CERECが部分的スキャンニングに適しているのに対して、iTeroは口腔内の全体的スキャンニングに適しています。 操作時間が短く嘔吐反射を伴う不快な型取り操作が省略されるとともに、衛生的に臨床をすすめることができます。この装置を使用して、以下のような処置が行えるようになりました。

・天然歯・インプラント部へのクラウン・ブリッジ・インレーをスキャンしたデータに基づいて、短時間で多数の歯に対して作製することができるようになりました。

・NIRI(近赤外線イメージ)といわれる機能によって、X線を被爆することなく多数歯のう蝕部分や詰め物の不適合を直接観察することができます。


・矯正治療の過程と終了後の予想画像をデジタルイメージによって即座に確認することができます。治療はアライナーと呼ばれる透明で薄い装置を装着することで、 無理なく歯並びを変えて行きます。 アライナーによる矯正治療では、歯にブラケットやワイヤーを装着する必要はありません。従って、ブラッシングなどの衛生管理がしやすく人に気づかれず矯正治療が行えるという利点があります。



当院では、CAD/CAMシステムと口腔内イメージスキャナーによるメタルフリーの修復治療と透明アライナーによる矯正治療が行えます。

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