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最近、健康に対する関心が大変高まってきています。人間の身体にあるたくさんの器官のなかで、歯は最も身近に感ずることのできる器官の一つであることはご承知の通りです。ではその歯と一生仲よくつきあっていくためには、どうしたらよいのでしょうか。 |
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| 歯や骨のような硬組織は、近年特に関心が持たれるようになってきた※ハイドロオキシアパタイトという、一種のリン酸カルシウムの結晶を主成分として構成されています。HApは体内で即座に再生させることが不可能なために、歯や骨が破折やカリエス(硬組織の壊死)等によって一旦喪失すると、ほとんど元に戻ることはありませんでした。特に歯を取り囲む歯槽骨は、歯を失ってしまうと時間とともに吸収を起こし、長い間放置しておくと義歯さえ装着できなくなってしまいます。 |
| ※ハイドロオキシアパタイト=Hydroxy Apatite-----以下HAp |
| どんなに適合性の良い義歯やブリッジを装着しても、歯を失っていては歯槽骨は歯から何も作用を受けないため徐々に喪失し、巾の縮小のみならず極端な場合厚さでも3cm以上もの吸収を起こし、さらには骨の内部も空洞化していきます。 |
| このような理由から、歯や骨に成り得る新しい材料の開発が強く望まれていました。なぜなら生体親和性が良好で、体内で短時間のうちに硬化し硬組織の主成分であるHApに転化する物質であり、さらには硬組織の形成を促進するものであれば、歯科医療で不可能とされていた種々の問題を容易に解決できるからです。 |
 ■Fig.1/CPCペレット |
それが近年※カルシウムフォスフェイトセメントといわれる材料(Fig.1)の発明により歯や骨のような硬組織を元に戻すような処置法が現実になってきました。CPCは2種類のリン酸カルシウムから成り立っています。その化学反応式は以下の通りです。
 ※カルシウムフォスフェイトセメント
=Calcium Phosphate Cement-----以下CPC |
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すなわちCPCは血液、組織液、唾液等の体液に由来する水の介在によって常温で短時間のうちに固まり、HApに転化して良好な生体反応を示します。これを骨の欠損部に応用すると、2〜3ヶ月で骨に転化し始め、6ヶ月程で骨そのものに置き換わることも知られるようになってきました。現在では、CPCを応用した種々の臨床治件が行われ、高い評価を得ています。診療内容のペ−ジでは部分的、あるいは全体的に失われた歯および骨の再生について、CPCを硬組織代替材として応用した症例について説明いたします。
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