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| 骨の再生を確実に行なう治療法とは? これまでCPCの根管充填への応用について述べてきましたが、この項ではP8のFig. 6に示すような歯槽骨欠損部へのCPCの応用について簡単に述べます。 歯を取り囲む歯槽骨の欠損はこれまで述べてきたような理由で罹患率が極めて高く、骨を再生させる治療法も確立していないために、さらなる骨の吸収・欠損へと病状が進行して行くケ−スがほとんどでした。 CPCはFig.20に示すようなメカニズムにより、骨欠損部に一定の条件下で応用すると、骨へと転化して行き骨再生が図られます。Fig.21に示すCPC−pasteは前述の根管充填に応用するのに適しており、歯質再生を行ないます。premixed−CP C(プリミックスCPC)はペ−ストよりも固くパテ状にしてあり、この性状のCPCを骨欠損部へ応用すると充填時の形に近い状態で骨の再生が行なわれます。まず、premix ed−CPCを応用した臨床例について次に述べて行きます。 |
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![]() ■Fig.20/吸収性骨補填材による骨再生の基本的概念 |
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![]() ■Fig.21/CPCの形状による分類 |
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| ◎歯槽骨の幅が狭くインプラントが露出した部位への応用
インプラントの埋入に際して、骨に充分な厚みが残されている症例は比較的少ないのが現状です。骨が充分に存在していない場合には、インプラントを埋入することは不可能です。ここでは、骨の厚みが少なく偶発的に骨欠損が生じた部位に対して、CPCを応用してインプラントを埋入したケ−スについて述べます。 【患者27才、男性】 −Fig.22 患者は右側下顎中切歯の頬側歯槽骨が吸収し、インプラント埋入に際して骨に充分な厚みがなかったため、結果として頬側歯槽骨に欠損が生じた(a)。そこでインプラントを埋入した後にCPCによる骨補填を行ない、必要と思われる骨の形状に整えた(b,c)。術後4ヶ月で2次手術を行ないインプラントヘッドを露出させ、歯肉を圧排した状態がdである。歯槽堤は厚くなり、頬側部の陥凹部分は骨の再生により、ほぼ正常な形態にまで回復した。 このようにCPCは偶発的に起こり得る骨欠損の修復にも極めて有効であった。小さな骨欠損部への応用には、3〜4ヶ月ほどの期間でインプラントを被覆し支えるに充分な骨形成が可能である。 |
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![]() ■Fig.22-a ![]() ■Fig.22-c |
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| ◎強い咬合力による垂直性の骨吸収を起こした部位への応用
臨床では外傷性の強い咬合圧により、骨吸収が高い頻度で発症する。このような症例は治療法も難しく予後も不良となるケ−スが多いので、CPCによる骨再生処置を行なった。 【患者 53才、男性】 −Fig.23 左側上顎第二小臼歯の近心側を中心とする根尖付近までの骨吸収が見られ、また、強度の歯牙の動揺が認められた。aは術前の状態を示している。処置にあたっては、頬側歯槽骨をなるべく残し、不良肉芽組織などの感染組織を除去し新鮮骨面と歯根面を露出させた。洗浄後CPCを根尖付近まで到達するように慎重に填入し、必要な骨の形状にまで整えた後、縫合してサ−ジカルパックにて創面を被覆した(b〜e)。術後7日のX線写真にみられるようにCPC填入後の造影性は、周囲の歯槽骨とほとんど変わりはない。術後10日で抜糸をし隣在歯との暫間固定を行ない骨の再生による歯槽骨の回復および歯の固定を待った。fは術後6ヵ月の状態であり、歯の充分な骨植およびX線写真による骨の再生が確認された。その後、さらなる骨の回復が認められ良好な予後を示している。 |
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![]() ■Fig.23-a ![]() ■Fig.23-d ![]() ■Fig.23 |
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| ◎他領域の外科処置への応用
口腔領域へのCPCの応用には、唾液やプラ−クなどによる感染の他、咀嚼や咬合さらには顎に付帯する筋や舌の運動などにより、処置部位の安静が極めて難しいという問題が存在します。しかし、このような厳しい条件下でも骨の再生が可能となっていることより、現在では他領域の外科処置にもCPCは応用されて来ています。その一例を以下に紹介致します。 【患者 52才、男性】 −Fig.24 患者は外傷による頭蓋骨損傷後、外科手術による整復処置が施され、創面は一次的に治癒した。しかし、処置後も骨の欠損などにより著しい形態不良が認められる上、現在の一般的処置法ではこれ以上の整復の見込みが立たないためCPCを応用して骨形態の回復を図った。 骨欠損部と損傷部は広範囲に及ぶため、開頭に際して、頭蓋骨の損傷を受けていない他の頭頂骨部からも骨を採取し、必要な形状のブロックにしてチタンフレ−ムで繋ぎ止め、形態を考慮して頭蓋に戻した(a,b)。当然のことながらブロック間には広く不定形なギャップが存在し、また、骨片自体にも形状の不良部分が存在するため、CPCをによる骨補填を行ない、本来のあるべき形状に整復した(c)。dには術後の頭部X線写真を示した。 術前の写真に示すように、前頭部から側頭部付近に及ぶ陥凹による極端な形態不全が見られた。患者は術後順調に回復し、半年程で術後写真のに示すような左右対称性の正常な顔貌にまで整復された。 口腔領域での骨再生は唾液、プラ−クなどによる感染の他、咀嚼等による外的刺激により処置部位の安静が極めて難しい。これに対して、他領域(形成外科、耳鼻咽喉科など)の外科処置では感染に対する遮断が比較的簡単に行なえ、処置部位を安静可能な環境に整え易いので、大きな欠損部への応用も充分に可能となっている。 |
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![]() ■Fig.24-a ![]() ■Fig.24-c ![]() |
| 新しい概念による根管治療 |
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