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 歯の再生
喪失した歯の再生

Fig.1/歯と周辺組織
一般に歯と呼ばれている部分は、顎骨の中に埋まっている歯根と口腔内に露出して見える歯冠とに分けられます(Fig.1)。
歯冠の表面は硬いエナメル質でできていて、その下にある象牙質が歯髄を覆っています。歯髄は柔らかく、血管、神経などを含んでいる繊細な組織です。虫歯が進行しそれが歯髄腔まで達すると、ほとんどの場合歯髄をとらなければなりません。また、さらに虫歯が進行し歯の内部に大きく穴があき、骨が露出するようになると、その部分から出血をしたり不良な肉芽が歯の中に入り込むようになってきます。
これまでの医療では、このような場合には即刻抜歯する以外に処置法はありませんでした。しかし現在ではCPCを応用することにより、歯を再石灰化して再生したり、歯冠欠損部を修復したりする処置法があります。
Fig.2からわかるように、この症例では歯根の歯質を一部失っており、歯槽骨がその部より露出したため、患者さんは慢性的な疼痛と出血および排膿に悩まされて来院しました。そこで骨の露出した部位を洗浄し、不良な肉芽等を除去した後に、CPCを歯の欠損部に対して充填しました(Fig.3)。するとCPCは歯の一部として結晶化して歯質が再生しさらにその下にある骨組織と親和し出血も止まりました(Fig.4)。
処置後5年以上経ちますが、健全歯と同様に咬んでも全く問題はなく、経過は順調です。この症例では抜歯の必要性は全くなくなりました。
Fig.2
歯の内部が完全に失われて骨が露出し、不良な肉芽が入り込み
出血も見られます。通常は抜歯以外に処置法はありません。
Fig.3
内部をきれいにした後CPCを充填します。
CPCは10分程度で初期硬化しますので、出血も止まり
疼痛もほとんどの場合ありません。

Fig.4
充填後24時間以上すると、CPCは完全にHApに転化して
歯と結合し、歯質の一部となります。
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